2010年07月21日 平塚球場
横浜vs向上
2010年夏の大会 第92回神奈川大会 4回戦

エース・斎藤(横浜)
横浜のエース・斎藤が、向上の中野に投げ勝つ
横浜と、向上の中野ジャスティン投手(3年)との大一番。平日の平塚球場は超満員で、3回表から外野席を開放するほどだった。
「中野君はプロ注目投手。簡単には点は取れない。どれだけ守れるかが勝負だった」。
横浜・渡辺元智監督が振り返る。
横浜の先発はエース・斎藤健汰投手(2年)。183センチ、80キロの力投派右腕だ。指揮官は「プレッシャーがかかるビッグゲーム。3失点は覚悟していた」という。
斎藤にアクシデントが襲ったのは2回。打席でスイングにいったところを左手くるぶしにボールが直撃した。「大きく腫れて相当痛かったようだが、本人が“いけます”と言ってきたんです」(監督)。斎藤は初回こそ2死満塁のピンチを作ったが、2~7回まで圧巻の無安打ピッチング。8回に2本目の安打を許したが、併殺打で切り抜けた。
そして試合直後のベンチ裏には、小倉清一郎コーチ(今年3月で部長を退任)の姿が。「さいとー!どこだ、さいとー!おおっ、ナイスだったよ!!」と労っていた。
「斎藤は、最近の練習試合含めて一番のピッチングでした。けがが心配でしたが、逆にメンタルが強くなった」(監督)。
守備では再三、近藤健介捕手(2年)が守備位置を指示。4回先頭の打球は、レフトの頭上を越えるものだったが、木藤幸大左翼手(3年)が外野フェンス寄りに守っていたため、ほぼ正面で捕球できた。同じようなシーンが7回にもあった。横浜の研究の成果だ。「バッテリーの勝利ですね」と、渡辺監督も穏やかな表情を見せた。
○…向上の中野も味方の援護に恵まれなかったが、前半は変化球、後半はストレート主体で攻め続けた。プロスカウトのスピードガンでは141キロ(ストライク)も計測。「試合前はすごく緊張した。(組み合わせが決まった時点で)みんな、横浜のことを意識していたと思う。次の試合で川瀬(翔平投手=3年)と2人で投げたかったが…」。チームメイトの話題になると、大粒の涙がこぼれた。
(文=矢島 彩)
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